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プラスチックスに対する無電解めっきの前処理
2014/07/08 10:56
めっき初心者です。
プラスチックス(ABSやPP)に無電解めっきを下記の工程で施そうとしているのですが、今ひとつうまくいきません。
脱脂→エッチング→センシタイジング→アクチべーティング→めっき
エッチングについては、クロム酸を使いたくないので、硫硝酸や物理的なエッチングをしています。
お伺いしたいのは、以下の5点です。
・クロム酸を使用しない効果的な化学エッチング法はあるのか?(過マンガン酸はまだ試しておりません)
・センシタイジング液とアクチべーティング液の劣化を簡易的に見分けられる方法はあるのか?(なんとなく着きが悪くなると変えているという場当たり対処です……)
・めっき液のpH調整をするためにNaOHを使用しているが、加えると白い沈殿が生じて溶解しない(ネットで調べると、水酸化ニッケルだということです)。うまい調整法はないか?
・表面が平滑なABSにエッチングなしで無電解めっきをすると、指でこする程度で全て剥離するが、これは普通のことなのか。それとも方法がまずいのか。
・様々な浴組成が提案されているが、どの程度違うものなのか。
当方の職員にはめっきをかじったことがある者すらおらず、先生が書籍しかない状況です。大まかな流れはわかるのですが、細かいポイントが全く分からず途方に暮れております。
どうかよろしくお願いします。
回答 (1件中 1~1件目)
ご回答します。少しかじった程度なのでご参考までにお願いします。
・クロム酸を使用しない効果的な化学エッチング法はあるのか?(過マンガン酸はまだ試しておりません)
→クロム酸以外では過マンガン酸が有効かと思います。めっき密着性を得る重 要な工程ですので、処理条件を見極められた方が良いかと思います。(おそ らくこの工程が原因ではないでしょうか?)
・センシタイジング液とアクチべーティング液の劣化を簡易的に見分けられる方法はあるのか?(なんとなく着きが悪くなると変えているという場当たり対処です……)
→分析により、主要項目(金属分、薬品濃度)を定期的にチェックする。適正範
囲でなければ、補給なり更新なり対処する。
・めっき液のpH調整をするためにNaOHを使用しているが、加えると白い沈殿が生じて溶解しない(ネットで調べると、水酸化ニッケルだということです)。うまい調整法はないか?
→水酸化ニッケルは老化液(5ターン以上くらい?)で発生します。文面から察
するに恐らく違う現象ではないでしょうか?無電解ニッケルめっき浴はメー
カー浴ですか?それとも自家建浴でしょうか?後者であれば、添加剤・安定
剤の配合がうまくいっていないと思われます。
・表面が平滑なABSにエッチングなしで無電解めっきをすると、指でこする程度で全て剥離するが、これは普通のことなのか。それとも方法がまずいのか。
→普通です。エッチングなしですと密着性を確保できません。表面が平滑なA
BSほど顕著に現れるかと思います。
・様々な浴組成が提案されているが、どの程度違うものなのか。
→そんな大差ないと思います。
以上、ご参考までお願いします。
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お礼
2014/07/12 20:40
ご回答ありがとうございます(^^)
大変参考になります★
センシタイジングについては、文献で金属スズを入れておけばSn2+が補給されるとあったので、粒を入れておいたのですが、一日程度経つとなにやら白い沈殿(コロイド?)のようなものがたくさん発生しました。吸着力には問題なさそうですが、これで大丈夫なのかなんなのか……と不思議ですf(^^;)もしご存じであればご教授ください。
浴は自家建浴です。白い沈殿については、また検討してみます。
ABSについて、エッチングなしの平滑面に無電解めっきをする際、投入後10秒程度で全面被覆したのを確認後すぐに引き上げると、平滑面でもそれなりにぴったり被覆します。
逆に、数分置いておくとダメです。
これは熱膨張の関係でしょうか。
わからないことばかりですいません。
しかしながら、少々光が見えてきました。
ありがとうございますm(__)m