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金属の曲げ加工に必要な力の計算について
2023/10/19 14:25
- 金属の曲げ加工には、板厚や板幅の他に降伏点や引張強さが必要な要素です。
- 一般的には、プレスV曲げにおいては材料の引張強さが使用されます。
- 降伏点は素材が塑性変形し始める時の力であり、曲げるのに必要な力を計算する際に使用することは自然ですが、なぜプレスV曲げでは引張強さが使用されるのか疑問です。
金属の曲げ加工に必要な力の計算について
2016/08/22 17:39
初めまして、お世話になります。
今まで職人的なカンに頼ってきたことをきちんと勉強し直そうと思っている者です。何卒よろしくお願い致します。
早速ですが金属の曲げ加工についての質問です。
弊社が所有しているロール曲げ機の付属ソフトでは、板厚や板幅の他、降伏点を入力して曲げに必要な力を計算するようになっております。
一方で、一般的にプレスによるV曲げ加工に必要な力の計算には材料の引張強さが使用されることを知りました。
例:http://koza.misumi.jp/press/2004/01/166_3.html
回転を無視すれば、ロール曲げ(3本ロール)もプレスV曲げも原理は変わらないと思います。
降伏点は素材が塑性変形し始める時の力なので、曲げるのに必要な力を計算するには降伏点を使う方が自然な気がするのですが、なぜプレスV曲げの計算には降伏点ではなく引張強さが使われるのでしょうか?
(なぜ破断に必要な力を使うのでしょうか?)
初歩的な質問で大変恐れ入りますが、何卒ご教示の程よろしくお願い致します。
回答 (7件中 6~7件目)
ご存知と思いますが、ミスミ講座の資料を先ず参照ください。
そして、応力ひずみ線図を参照ください。
降伏点でのひずみには限界があり、引張強さが破断するまでひずむ(伸びる)力です。
降伏点 < 引張強さ だからです。
伸びに対しては、SPCCやSPCD、SPCEと%表示で、材料毎に変わりますが、降伏点 < 引張強さ
の関係は変わらないので、その値を使用します。
破断するや割れに関しては、油を塗ったり、型形状を見直したり、材料を変更したりしますが、
降伏点を使用すると、それ以前に加工が進まず、STOPすることになるからです。
iwanaiこと岩魚内記載の
> 引張強さは現象面からも適当とは言えないと思います。
って、適当過ぎる記載。
小生は、本文の理由により、質問者さんが記載している降伏点よりは引張強さの方が
何かを基準にするなら適当な強さ(kgf/mm2)と記載している。
それと、余裕値はプレスにしろ、曲げにしろ、算出値に対して考慮するが王道です。
計算値内の引張強さ等に**倍カレーを掛けると、レシピーがグジャグジャとなり、
訳解らない数値(味)となるので、無意味な議論。
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ご指摘のとおり、塑性変形に関する事柄を定量化するには、降伏点を使う方
が理屈にかなっていると思います。
その一方で、一般的な鋼材では、降伏点の数値が明確になっていないで、
引張強さ(の最低値)だけが規格化されている場合が多いと思います。
降伏点と引張強さとには、ある程度相間がありますから、引張強を使った
方法の方が、確実に数値化できるということと思います。
お礼
2016/08/23 07:55
わかりやすいご説明をありがとうございました。
お礼
2016/08/23 07:58
ご回答ありがとうございました。