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2020/06/09 20:20
寸法公差なんですが、
例えば、
(1) Φ10.0 +0.0 / -0.1
(2) Φ9.95 ±0.05
(1)と(2)では意味が変わってくるのですか?
寸法測定結果に基づく製品の合否判定に関しては、両者とも同じです。
両者の違いは、設計者の意図する標準寸法が Φ10.0 であるか、Φ9.95であるか、ということです。
(1)の表記方法は、設計者の意図する標準寸法φ10の穴に隙間ばめで勘合する軸のような場合に適用すると思います。
この例でいえば、軸も穴も標準寸法はφ10であって、隙間ばめという状態を確保するために、軸と穴にそれぞれ片側公差を設定しているような状況です。
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許容寸法は両方ともΦ9.9~Φ10.0です。
設計者は、(1)(2)と何某らの意図があって分けたのでしょう。
例えば、基準寸法がΦ10.0又はΦ9.95の穴と軸のはめあいを表しているとか。
(2)の場合「加工者にΦ9.95を中心して下さい」というメッセージ伝えたかった場合とか。
又は、インチ系のコレットチャックの径がΦ3.175のように決められた数値の場合とか。
色々な理由はあると思います。
中には「寸法の記入方法で設計者の意図を汲み取って下さい」というわがままな意味があるかもしれませんが。
はい、変わってきます。
(1)の場合、多くの場合は軸に使われる公差ですが、こうしたゼロ/マイナス公差が入っている場合はほぼ100%、何かの中に差し込まれる形で使われます(多くの場合は逆にゼロ/プラス公差の穴)。
(2)の場合は、どういった用途に使用されるか不明ですね。
加工する側としては(1)の場合、Φ10.000では微妙に入らない可能性もあるので9.95辺りを狙います。
(2)の場合、削り量を少なくしたい&何かあった時に修正が効くように、Φ9.99辺りでOKとします。
検査する人間が三次元測定機などを使う場合(公差的に0/-0.1ではわざわざ使わないでしょうが)ゼロ/マイナスなら真円度も含めた最大径も注意して、Φ10未満である事を確認します。プラスナイナス公差なら、そこまで注意はしません。
設計的には一緒
加工的には違う
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