初心者ベース弾きにオススメのメトロノームとは？

メトロノームを単体で購入は避けた方がよろしいかと。

当方ベースで飯食ってるオッサンです。
結論から言うと、初心者では単調なクリック音を繰り返すメトロノームではリズムを掴む事は相当困難です。

リズムには裏表があります。
基本的にメトロノームは４分音符の表を刻んでゆくものですので、ベースが何たるかを把握していない時点ではリズムトレーニングが成立しなくなります。

ベースで８分のリズムを刻むとしましょう。対してメトロノームは８分で刻んでいます。
これでは拍の表ではリズムが合いますが、裏拍で正確なリズムを刻むトレーニングにはなりません。
解りやすく言うと…タンタンと刻むメトロノームにタタタタとベースを合わせる事になる訳です。

タ　ン　タ　ン
タ　タ　タ　タ

【ン】の部分と同期したリズムが裏拍ですが、初心者ですとこの裏拍がズレてしまう可能性が非常に高いのです。
ベースは音階を刻めるメロディー楽器ではありますが、リズム楽器としての要素の方が強いですから、出来ればメトロノームよりもリズムマシンを使う事をおすすめします。
リズムマシンで８ビートや１６ビートを刻むとハイハット・シンバルの音で裏拍まで刻んでくれますから(ドラム音だから当然ですね)、リズムも掴みやすくリズム感を養うのに非常に有効です。
価格もさほど高くないはずですので、学生さんでも手が出せる金額ですよ。
あくまでもトレーニング用なので、高価なものは必要ありません。国産のものであれば安定性や信頼性も問題ありませんから、一番安価なもので十分です。

グルーヴ感やノリといったものを出すのは裏拍をいかに自分のものに出来るかにかかってます。ここでは例として４分と８分の対比しましたが、これが16分や32分となっていくと…「裏の裏」や「裏の裏の裏」といったリズムも掴まなくてはなりません。これを掴んで自分のモノにしてこそベーシストです。

裏拍を制する者はリズムを支配出来ます。
頑張って下さい。