ボーリング加工について初心者に分かりやすく教えてください

マシニングセンタ-での円弧切削加工とボ-リング加工を比較すると円弧切削の場合真円度に3ミクロンから4ミクロンの狂いがでますｈ6位の交差の穴加工をする場合この分だけ交差が狭くなります。ボ-リングの場合は狂いは0ですから交差の範囲で寸法を出せるので楽です。また仕上げの抵抗も小さいのでバイスで強くクランプ出来ない製品にも有効です。それと深穴もエンドミルの倒れを気にする事もなく安心です。
だだ使用する径や深さによって荒、仕上げ何本か買い揃えなければいけません。使用頻度がそれほど期待出来ない場合、頭の痛い話です。参考になるか分かりませんが私の所では小型のボ-リングヘッド1個とリニアシャフトと言う材質を使って自作したボ-リングバ-で各穴加工しています。

ボーリングのメリットは、径の調整が自由にできることです。（ボーリングやリーマの加工が必要な部位では、プラスの公差が要求されることが多い）　調整幅も大きいので、サイズの違うボーリングヘッドを４種類くらい揃えておけば、ほとんどの穴寸法に対応できます。イニシャルコストは高いですが、ランニングコストはリーマの比ではありません。リーマは磨耗する度に、新品を買わないといけないので、大径になるとコスト的にキツイです。また、大径リーマの端数寸法は特注品なので、納期もかかります。

マシニングセンターでの話ですね
>どういったとき・・メリット・・
1．穴の拡大する時、拡大ですからボーリングをするときは下穴が必要です、つまり何も明いていない所には加工できない。
2．逆に下穴が素材の段階から存在する場合は、ボーリングは効率的な加工です。
3．リーマなどに比べて効率的に加工が出来る（単位時間あたりの切り粉排出量が多い）。
4.リーマなどに対して寸法調整がし易い（調整の出来るリーマもあるが調整量、自由さで有利、ただし基本的には手動調整）。
5．スロアウエイチップを使用すると前提すれば、刃先の切れ味が落ちたときにチップを交換で済むので、リーマなどに比べ速く、確実に刃の更新が可能。
6．大昭和精機、カイザーに代表される最近のボーリングシステムは組み替えが自在で様々な加工形状に対応出来る。
7．リーマに比べて下穴の真直度の影響を受けにくい。

聞かれていないけどデメリット
1．例外は有るが寸法調整が手動で自動で（無人加工）あれば寸法数だけ工具が必要（結構高価）。
2．寸法調整がやりやすいが逆に寸法の調整ミスがある。