このQ&Aは役に立ちましたか?
切削条件の求め方とは?
2023/10/14 17:44
- 切削条件の求め方を教えていただけたら幸いです。一般的なアドバイスをお願いします。
- フライスやエンドミルでの加工時に上司から回転を10%上げるように言われたことがありますが、その意図について知りたいです。
- 回転を上げると送りも上がるのか、粗さが小さくなるのかについてあまり理解ができていません。ご教示ください。
切削条件の求め方について
2005/01/16 17:56
切削条件の求め方を教えていただけたら幸いです。対象のワーク、工具の材質、クランプの条件などにより変わってくるのはわかりますが、一般的なことについてアドバイスをいただきたいです。
昔、フライス、エンドミルで加工を行っている際に、上司に仕上では荒のときより回転を10%くらいあげろといわれたことがありました。これはどういう意図があるのでしょうか?仕上げでは送りを落とすのならば粗さが小さくなるのはわかるんですが・・・。回転を上げるのであれば、送りも上がるような気がするんですが・・。
よろしくお願いいたします
回答 (9件中 1~5件目)
切削加工条件の設定として基本的には、工具メーカのカタログ値や公的な機関で公開(例参考URLではメンバー登録が必要)しているデータを参考にして設定し、工作機械の能力や被削材のHRC、引張り強さから最適値を求めます。特殊な材料以外では、実験的に求めたデータとして安全切削領域(縦軸を速度、横軸を送りに設定したグラフ)が存在します。この領域は、最終設定した工具寿命(横逃げ面またはすくい面摩耗幅)によっても分布が異なります。また、旋盤加工とフライス加工(マシニングセンター)によっても異なります。ぜひ参考のURLを訪問してください。
このQ&Aは役に立ちましたか?
この質問は投稿から一年以上経過しています。
解決しない場合、新しい質問の投稿をおすすめします。
こんばんは
回転数を10%上げるというのはおそらく・・・。
回転数を上げれば切削速度が上がり、切削温度も上がるので「構成刃先が付きにくくなる」。従って「切削面が綺麗になる」ということだと思います。
ただし回転数を1割上げると刃先は2割程早く磨耗すると思ったほうがいいでしょう。
回転と送りの関係は一概には言えないので難しいのですが折れない、あるいは刃がなまらない限り回転は速くして相応に送るのが基本ですがたいていはメーカーの推奨条件から経験分+-するかな?またエンドミルの種類によっても。例えば、テーパーエンドは回転を異常に落として適度に送ったほうが滑らなくて綺麗とか、経験するしか無い。本当は汎用のほうが分かりやすいんだけど。
最適な切削条件は、その工具を利用する目的(生産性や加工工場の無人運転をするための安全な条件(工具寿命)を優先するかによって変わります。短時間で加工する場合には、工具が損傷しても早急に工具交換が可能ですが、自動運転(無人化)の場合には、工具損傷や切り屑の絡み等が生じても対応が遅れます。工具管理する場合には、メーカのカタログ値よりは、公的な機関(各県に所在する工業技術センターや旧通産省の研究所)で実験的に求めたデータ(平均的なデータ)を使用される方が安全と思われます。工具寿命はテーラーの寿命方程式(VTnfm=C)で評価します。また、仕上では荒のときより回転を10%くらい上げる理由としては、速度を上げることにより切削抵抗を下げること、速度を上げることにより送り速度が下がる(主軸回転数と送り速度を別々に制御可能なマシン)ことにより切削仕上げ面をよくすることができる。ただし、切削速度を上げることにより工具寿命が短くなります。
取り代が多いと切削抵抗が大きい。
よって切削速度を上げると不具合がある。
つまり切削速度をあまり上げられないということです。
エンドミル切削で送りを上げれば切削抵抗は増えます。
柔らかい材料は無理やり送っても削れますが、硬い材料ではエンドミルが折れてしまいますね。
切削の基本は同じですが、旋盤とフライスの違いにも注意が必要です。