三菱のMSMHD D2500によるインコネル718エンドミル加工

「素人」とは思えない回答(2)さんの内容に賛同します。
例えばサンドビック社のコロミル390は、このサイトでも評価の高い
刃先交換式エンドミルですね。

どーしてもソリッドに拘るのであれば、6枚刃や8枚刃の
多刃エンドミル＋トロコイド加工がベストでしょう。
寿命は、2～5mぐらいが目安かと。

刃先の欠損を防ぐためにラジアスエンドミルの方が良いです。
図面指示がピン角であれば、ラジアスで荒加工、スクエアで仕上げ
加工を行うことをお勧めします。

回答(1)で述べた通り、もしスピンドルスルーが付いていれば
http://www.mitsubishicarbide.com/mmc/jp/product/pdf/b/b171j_201004.pdf
のオイルホール付8枚刃ラジアスエンドミルが最強。
（恐ろしい価格かと思いますが）

私だと刃先の強度が高いスローアウェイ式の丸駒カッター（セラミックか熱に強い超硬材種）で荒加工後、刃先交換式エンドミルかソリッドエンドミルにてトロコイド加工かな。クーラントはできる限り大量に掛けるようにする。ハイプレッシャーが使用できればなをいいが。下記事例ご参考に。

φ25のソリッドエンドミルが僅か10分程度で寿命はキツイですね。
ただし、インコネルの全幅加工は、切削温度上昇による工具摩耗
や切込み境界部の損傷が生じやすいので、カタログ条件といえども
お勧めできません。
（剛性の高いマシニングセンタを用いた加工でも厳しいと考えます）

インコネルなどの難削材加工の場合、軸方向の切込みapを大きく、
径方向の切込みaeを小さくすることがコツです。
φ25エンドミルの場合でも、aeはmax.5mmぐらいが適当でしょう。

どーしても溝加工が必要の場合は、φ16エンドミルを用いてトロ
コイド工具軌跡(貼付URL参照)を用いることが有効です。
・切削速度40m/min(n800min-1)
・1周あたりの径切込みae1mm
・1刃あたりの送りfz0.04mm/刃
軸方向の切込みは10mm以上でも可能です。
もし6枚刃のハイヘリエンドミルを使用すれば、刃数分だけ送りも
速くできます。

また、複合加工機(旋盤系の5軸加工機)ご使用なので、ワークの
取り付け剛性が低いことや、工具の突き出しが長くなることによる、
加工時のびびりの発生が懸念されます。
この場合でも、上記のトロコイド方式が有効です。


あとは、ノズル全開で徹底的にクーラントをぶっかけて下さい。
スルースピンドルクーラント装置が付属しているのであれば、
コレットスルーや油穴付きエンドミルの併用も有効です。