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M5 P0.8 のネジ切りについて
2023/10/19 14:36
- 旋削で外径ネジ切りを行いたいのですが、現在使用しているネジ切りチップの距離が短く、ピッチ0.75用または32山用のチップを使用できないか検討中です。
- 谷Rの違いが問題になる可能性もありますが、M5 P0.8 の谷Rの値を教えてください。
- 問題なく使用できるかどうか、ご教示いただけますか?
M5 P0.8 のネジ切りについて
2016/06/27 10:50
いつもお世話になっております。
旋削で外径ネジ切りを行いたいのですが、
現状所有しているネジ切りチップがピッチ0.5~1.5用で
チップ端面から刃先までの距離が0.9の物で、
干渉の問題でもう少しチップ端面から刃先までの距離が
短い物を使用したくピッチ0.75用または32山用のチップが
使用できないかと思い投稿いたしました。
使用しても問題ないでしょか?
また使用できたとして問題になるのが谷Rの違いかと思いますが、
M5 P0.8 の谷Rはいくつでしょうか?
御教示頂けます様、宜しくお願いいたします。
質問者が選んだベストアンサー
ピッチ0.75用や32山用というのは所謂サライ刃付きのインサートでしょうか?
であれば、UN32山(ピッチ≒0.79375)の方なら実用上は問題無いと思います。
ピッチ0.75用ですとサライ刃が当ってしまうので、
ねじ山の高さが若干低くなってしまい、
引っかかり率がやや低下すると思います。
それで公差を外れなければ良いですが、何となくおすすめはしません。
ピッチ0.5~1.5用のインサートの端面を少しグラインダで落として使うのが
無難に思いますが、そういう訳には行かないのでしょうか?
なお、おねじの谷底Rについては、強度区分の規定があるかどうかで異なります。
強度区分8.8以上の場合には、規定の範囲に入っている必要があります。
(M5x0.8-6gなら0.1~0.215)
詳しくは JIS B0209-1「11.谷底の形状」 を参照下さい。
一般的なおねじのインサートの谷底Rは0.13~0.14Pくらいになっています。
サライ刃の無い汎用60度のインサートでは、加工可能範囲の一番小さな
ピッチに合わせてあるので、それで高力ボルトを加工する事は出来ません。
(Cmin=0.125Pを下回る為)
強度区分の規定が無い場合はゲージさえ通れば良いので、谷底Rはいくつになってても構いません。
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この質問は投稿から一年以上経過しています。
解決しない場合、新しい質問の投稿をおすすめします。
その他の回答 (3件中 1~3件目)
回答が締め切られていますが、後学の為に調べてみたので追記します。
『M5x0.8を市販のピッチ0.75用の工具で加工出来るのか』
質問者様は“0.75用はサライ刃無し”と仰っていますが、
単一ピッチ用のサライ刃無しの工具がどこのどんな物か不明なので
「一般的なサライ刃付きインサート(例:16ER075ISO等)を使っても大丈夫なのか」
という事を調べました。
工具を特定出来なければ諸元を調べる事が出来ない為です。ご容赦下さい。
まずねじの公差をJIS B 0209より調べてみます。
質問者様が加工しようとしておられるねじの精度が不明なので
仮にM5x0.8-6gとした場合、
外径公差 φ4.826~φ4.976
有効径公差 φ4.361~φ4.456
ねじ切りの加工径は有効径を基準にして決めますから、
まず狙いの有効径を決め、そこから谷底径を求めるという手順を踏みます。
有効径から谷底径を求める為にまず「ねじのとがり山の高さ(H)」を求めます。
ねじのとがり山の高さ H = 0.866025404 P ≒ 0.693
とがり山の底径(フランク面同士の交点)は 有効径 - H/2 *2 となるので
とがり山の底径 最小 = φ4.361 - 0.693 = φ3.668
とがり山の底径 最大 = φ4.456 - 0.693 = φ3.763
加工するおねじの谷底径は、使用する工具の刃先コーナーR(rε)で決まりますから
それを確認する必要があります。
例えば京セラのサライ刃付きインサートでピッチ0.75の物は、rε=0.09 となっています。
http://www.kyocera.co.jp/prdct/tool/wp-content/uploads/2014/07/J.pdf
60度の三角ねじの場合、谷底の切取り高さはコーナーRと等しくなるので、
おねじの谷底径(d3)は、先ほど求めたとがり山の底径にコーナーRを加えて
d3 最小 = 3.668 + 0.09*2 = φ3.848
d3 最大 = 3.763 + 0.09*2 = φ3.943
サライ刃付きインサートですので、工具のねじ山の高さが足りないと
ねじ切り後におねじの外径もさらわれて小さくなりますから、
上記谷底径でねじを切った場合に外径が公差から外れないか確認します。
同じく京セラのサライ刃付きインサートのねじ山の高さを確認すると
ピッチ0.75では C = 0.48mm とあります(カタログ J33)
加工後のおねじ外径 最小 = φ3.848 + 0.48*2 = φ4.808
加工後のおねじ外径 最大 = φ3.943 + 0.48*2 = φ4.903
というわけで、外径公差φ4.826~φ4.976 と比較すると
有効径を小さくし過ぎなければ、外径も公差内に収める事が出来そうです。
逆に言えば有効径が公差内にあっても外径公差から外れる可能性はあるので
加工後の検査では、ねじリングゲージによる有効径の確認だけでなく
マイクロメータによる外径の確認も、併せて行う必要があります。
以上、参考までに。
お礼
2016/07/02 11:00
締め切り後にもかかわらずご親切に御教示頂きありがとう御座いました。
この先にも同じような問題に直面する事があるかと思いますので
今回御教示いただいたことも参考にさせていただきます。
今後とも宜しくお願いいたします。
>>干渉の問題でもう少しチップ端面から刃先までの距離が
>>短い物を使用したく
ワークが、ねじの切り上がり即壁面になっているのでしょうか?
そもそも設計が悪いような気がしますが図面変更は不可ですか
ちなみにメートルねじのJIS(JISB0205)を確認しましたが、谷Rは規定
されていませんでした
ということは、ネジ山高さがきちんと加工できていればよいと思われます
回答と無関係ですが...
メートルねじの規格表をみていて、何故 M5 のピッチを0.8でなくて
0.75にしなかったのか、ちょっと不思議に思いました
お礼
2016/06/27 12:57
早速のご回答ありがとう御座いました。
想定されたとおり壁との距離が少し短く設計してあり
困っています。
設計変更については依頼してみましたが不可能でした。
ピッチに関してもどういった理由か分かりませんが0.8となって
おり困ります。
今後とも宜しくお願いいたします。
お礼
2016/06/27 12:54
早速のご回答ありがとう御座いました。
32山用はサライ刃付き
0.75用はサライ刃無し
なので後は御教示いただいたとおり
強度区分の部分さえクリアをすれば
使用できそうなので確認してみます。
今後とも宜しくお願いいたします。