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真空引き装置の効果とは?
2023/10/20 02:35
- 真空引き装置は、測定したい物質をチャンバーにセットして真空状態にします。
- チャンバーをアルミホイルで覆うことにより、効果的なシールド効果を得ることができます。
- 真空引き装置を使用することで、測定結果に外部の影響を極力受けずに正確なデータを得ることができます。
真空引き装置について教えてください。
2019/06/11 14:52
真空引き装置について教えてください。
測定したいものをチャンバーにセットして真空引きします。そのチャンバーをアルミホイルで覆っているところがあります。どんな効果があるのでしょうか?
質問者が選んだベストアンサー
怪しい回答がついているので、回答(1)の補足です。
アルミホイルを使う意味は2点。
1.真空チャンバーの周囲に隔離された空気層を作り、対流による熱損失を抑制すること。
2.アルミの輻射率の高さにより、輻射による熱損失を低減すること。
つまり、熱移動の3経路である熱伝導・対流・輻射のうち2経路を抑制することが目的です。
なお、熱伝導は固体中の熱移動なので、後から抑制は出来ないのと、その経路となる装置の支持部は断面積が比較的小さいのでほぼ無い物と扱うことが多いです。
アルミホイルの厚み(約0.01mm)とチャンバー壁の厚み(薄くて2mm)の違いは熱伝導率の違いAl:236W/m/KとSUS:17W/m/Kを考慮しても、熱の伝わりやすさは約7倍違います。
(断熱、つまり冷却をうけなくなることでのムラの緩和は発生します。)
なお、温度ムラが許されない装置においては、チャンバーへのヒーターとアルミホイル巻き付けではなく、装置周囲に断熱材で箱を組み立て、その中で熱風を循環させ、全体をゆっくり均一に昇降温させる手法がとられます。
次に断熱材でなく反射材との指摘ですが、反射材として用いるなら、アルマイトの無い面を常に内側にして巻く必要がありますが、アルミホイルの向きはどちらも使われます。これは、アルマイトの無い面が内側なら赤外線反射での輻射抑制が発生し、外側であっても、反射率が高い=輻射率が小さくという性質から、赤外線として外部に流出する熱が少なくなるからです。
故に、赤外線の反射材ではなく、輻射損失に対する断熱材とするのが適当といえます。
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その他の回答 (4件中 1~4件目)
回答(1)(2)さんがお示しのアルミ箔の効用は、断熱材というよりは、赤外放射に対する「反射材」と理解した方がよさそうに思います。チャンバー内に設置したヒーターから放射される赤外放射を反射することで、外に漏れるエネルギーをチャンバー内に戻して、効率よく所要の昇温ができるための仕掛けと理解したら如何でしょうか。
お礼
2019/06/13 06:00
アルミ巻くだけで違うとは。
ありがとうございました。
ベーキングの際に熱にムラが出来ないように巻いてあるのです。
ベーキングwikiより 真空装置の脱ガス
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%BC%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B0
お礼
2019/06/13 05:59
アルミ巻いてムラ防げるならいいですね。
ありがとうございました。
お礼
2019/06/13 06:01
詳しくありがとうございました。