カテゴリー6Aケーブルの配線について

直角のモールは見た目直角ですが中には空洞があるのでLANケーブルが直角に曲がることはありません。
緩やかなカーブを描いて直角に曲がると言う感じですよ。
普段生活していて道路の交差点が直角に交わっていると思いますがそこを直角で曲がる人や車、自転車なんてありませんよね。
それぞれが交差点を曲がるとき緩やかなカーブを描いて曲がりますよね。
それと同じです。
まぁケーブルを無理矢理直角に曲げれば曲がりますからそれはやらないでください。

問題が起こるかもしれないので多少は気にしてください。でも、そこまで神経質になる必要もないと思います。
LANケーブルは、内部に4対のツイストペアが配線されていますが、問題になるのは、この4対間でのクロストーク(ノイズ)と別ケーブルからのクロストークです。クロストークは、ツイストペア間の距離が近くなるほど大きくなります。ケーブル内では4対同士が近接しないように区切りが設けられ、さらにカテゴリー6Aなら4対全体をシールドが覆っているので別ケーブルからのクロストークも抑えられる構造です。
LANケーブルを急峻に曲げることで、内部の区切りの端にツイストペアが寄ってしまうと、ペア間でかなり近接することになるかもしれず、また全体を覆っているシールドは導電性のテープを巻きつけてあるだけなので、隙間が開いて外部からクロストークを受けることになるかもしれません。
元々90度で曲げてあるケーブルは、上記のようなことが発生しないようになっていると思われるので、状態を変えずに使うなら問題ないでしょうが、そうでない真っ直ぐなケーブルの場合は、多少は気を使うことが必要だと思います。

＞ELECOMのモールで直角のものが販売されています。
LANケーブルを直角に折り曲げるのではなく、モール内にも隙間があり
ますので、ゆったりと収めて通過させれば特に問題ないと思います。

なお、絶縁ステイプルで強く打ち付けて固定しますと、素線が絶縁物を
突き破ることもありますので、使用禁止です。
モールを使用して配線することをお勧めします。

LANケーブルを直角に曲げると抵抗が増えノイズ混入の原因にもなるので避けた方がいいですが、実際にどの程度影響があるかと言えば気にしなくてもいいと言うレベルだと思います。
何度も同じ所を曲げたり伸ばしたりすると、中の銅線が切れるので繰り返し曲げるようなことは避けましょう。
ステイプルで固定するのも圧迫することで抵抗が増えるので良く無いとされていますが、影響はわずかなモノです。
指標としては、LANケーブルは直径30cm以上の円になるよう曲げるとされており、固定する際はLANケーブルが動く程度に緩く固定することとされています。

直角のコネクタもステープルで固定する事が良くない事も断線のリスクを回避する為の事です。
通常はステープルを極度に打ち込まないので断線はしませんしLANケーブルも直角で無くてもいきなり断線と言う事もないですが可能性があれば回避しておく方が良いと言うだけの事です。