ＮＥＣ VALUESTAR VS-770ADでＵＢＵＮＴＵのインストールに問題が発生しています

大別すると、光学ディスクからの起動自体ができないという場合は
四つくらいの原因があり、また複数生じる場合もあります。

1.BIOS設定や光学ドライブの不調など、PC自体の状態の問題
2.インストールディスク作成やISOイメージファイルダウンロード失敗などのメディア側の問題
3.グラフィックドライバーに関するトラブルによるもの
4.PAE非対応CPUがPAE必須のインストールディスクに蹴られる場合

1は、PC側を確認したり、別の起動用光学ディスクでの検証が有効ですが
DVDとCDの、一方だけ読めなくなるような症状もありえるので要注意。

2は、ダウンロードしたファイルをMD5SUMで確認するほか
Ubuntuシリーズでは、起動ディスクの起動メニューからディスクの確認が選べます。
(メニューは、電源投入後、SHIFTキーなどを押さえっぱなしにしておけば呼び出せます)

3は、PentiumIII時代に衰退した一部GPUメーカーのもので起きがち
intelのようなメジャーでも、稀に起きるようです。
カーネルオプションで回避できる場合があります。


VS-770ADのCPUは、たぶんPAE非対応のCPUなので、4の不安があります。

PAE非対応のため、Ubuntu12.04LTSなどのインストールディスクで起動できず
また、XDbit非対応のため、Windows8などがインストール不能です。

似たような問題に見えますが、実際には後者はCPU換装によってのみ回避可能で
前者は、PAE不要のインストールディスクを使うことで回避できます。

これは、消費者が開発者たりえるオープンソースゆえに行われる救済で
実際、PentiumMではUbuntuは軽快に動かないので
UbuntuでPAE必須とすることは、重大な問題とはみなされませんでした。

それは、Xubuntu,Lubuntuなどの、PentiumM,4,3などを想定した
軽量版のインストールディスクは、PAEが無くても起動できるためでもあります。


Linux系OSがすでに稼働しているのであれば、UbuntuのISOイメージをもとに
差分だけをダウンロードして、Xubuntuのインストールディスクを構成したりもできます。
これはzsyncというツールで行われ、最初からファイル単位で収集するjigdoもあります。

そうで無い場合は、Xubuntu12.04などのインストールディスクイメージをダウンロードしましょう。
最新のUbuntuシリーズは13.10で、来月にも次期バージョン14.04が出てくる予定ですが
初めて使うのであれば、長期サポート版であり、安定版でもある12.04LTSがお薦めです。

13.10よりも12.04LTSのほうが、セキュリティアップデートが終わる時期は後になります。

Xubuntu12.04LTSのサポート期間はあと一年ほどなので
今導入して、1年じっくり検証してもいいでしょうし、慣れたら14.04LTSにして
仕切りなおしてもいいかもしれません。


また、12.04LTSはリリースからの日数が長く、当初のインストールディスクに比べれば
最新パッケージでは、更新すべきものが非常に多くなります。

ですから、ダウンロードの(概念上の)重複分を最小にするためにも
UbuntuシリーズのLTS版には、ポイントリリースが提供されています。
そのため、Xubuntu12.04LTSを入手するとしたら

xubuntu-12.04.4-desktop-i386.isoのようなファイルをダウンロードすればいいわけです。
http://se.archive.ubuntu.com/mirror/cdimage.ubuntu.com/xubuntu/releases/12.04/release/


実際のインストールでは、起動時のメニュー呼び出しで、日本語を選べば
こういった国際版のインストールディスクイメージでも、日本語環境の構築に障害はありません。

日本語サイトで案内されているUbuntuの日本語Remixのインストールディスクとは
若干違いがありますが、この違いは、専用のパッケージとして、国際版に追加することもできます。

こちら参考になると思いますが↓

一部PentiumMが、ubuntu12.04以降のインストールができません。
12.04は動くんだけど、インストールが対応してないってことです。
http://thinkpadx40alive.seesaa.net/article/369990816.html
http://hidecchi.dbea.info/archives/%E3%83%91%E3%82%BD%E3%82%B3%E3%83%B3/pae%E9%9D%9E%E6%90%AD%E8%BC%89cpu%E3%81%A7%E4%BD%BF%E3%81%88%E3%82%8Blinux/

前バージョンの11.10をインストールし、12.04にアップグレードすることになります。
12.10以降では動作しないようです。

自作PC5台に、ubuntu13.04(64bit)、ubuntu12.04(64bit)、mint16 MATE（64bit)、mint16 Cinnamon(64bit)、xubuntu13.04(64bit)をインストールしてます。
アップグレードでubuntuを新バージョンにすると、不具合が発生することが多くて、半年ごとのバージョンアップするたびにクリーンインストールしてます。
mintの場合、データをバックアップ後に新バージョンのクリーンインストールが推奨されてるほどですから。

DVDからBOOTが完了しない、と言うことであれば、ダウンロードしたファイルが壊れていることが疑われます。
md5sumを確認してください。md5sumの値はダウンロード先に本体と共に示されています。
確認方法や確認ソフト(フリー)はネットに一杯あります。
md5sumの値が不一致であれば、再度ダウンロードが必要です(ダウンロードした異常ファイルの修復方法はありません)。

より確実な方法は、ubuntu-DVDの付いたlinux解説本(入門書)を購入することです。
ubuntuはこういう本が一杯あります。初めてであれば、解説本は無駄にはなりません。